日持ちするじゃがいもは安い時に買いだめしておくことが多いと思いますが
気づいたら芽が生えていることって多いですよね。
なるべくなら小さいうちに芽を取って早く食べたいけれど、
忘れてしばらくしたらとんでもない大きさに!ということ・・・が、最近私もありました。
じゃがいもの芽に毒があるということはもう有名だと思いますが、
どれくらい食べたら体に悪いのか気になったので調べてみました。
今回はそんなじゃがいもの芽の取り方について、毒素や致死量や詳しい症状も紹介します。
発芽を防ぐ保存方法もまとめたので、参考にしてみてください。
Contents
じゃがいもの芽の取り方
じゃがいもの芽の取り方についてですが、小さい芽ならピーラーのはじの部分。
大きいものなら包丁がおすすめです。
いや、おすすめというか、包丁でないと取れません(汗
刃元の角を芽の根本に入れて、ゆっくりと一周すれば芽をきれいに取ることができます。
毒素を完全に取り除くためにも、大きく深めに包丁を入れて切りましょう。
じゃがいもの芽を取る専用の道具も販売されているようですが、ピーラーと包丁があれば十分だと思います。
じゃがいもの芽にはどんな毒がある?
じゃがいもには天然の毒である、ソラニン、チャコニンというグリコアルカロイドの成分の一種が含まれています。
ソラニンは以前から有名でしたが、最近の研究ではチャコニンの方が毒性が強いということがわかっています。
どちらも一定以上の量を食べると、腹痛や嘔吐、吐き気、下痢、頭痛、めまいなどの症状が現れるので、じゃがいもを食べた後にこのような症状が出たら必ず病院で受診しましょう。
野菜(植物)には、多かれ少なかれ天然の毒素が含まれているものが多くあります。
これは外敵(動物や虫)から食べられることを防ぐために、という説が有力で、流通している野菜は天然の毒素が少なくなるよう品種改良されているそうです。
家庭菜園で収穫したじゃがいもに注意
3) 市販のジャガイモによる中毒より、学校菜園、家庭菜園で収穫したものによる中毒事故が多い。
厚生労働省のホームページでも記載がある通り、中毒事故は自分で育てたじゃがいもを食べた人に多いようです。
理由としては
- 地表から浅いところで育て、土寄せもしないため日光があたりやすい
- 収穫後の保存場所が悪く、遮光できていない
- 皮をむかずに調理して食べてしまう
家庭菜園等で作ったじゃがいもは、芽が出ていなくても、緑に色が変わっていなくても、未成熟のもの(=小さいじゃがいも)は毒素が含まれていることがあります。
掘り出した新鮮なイモでも、小さいもの、地中の浅い所にあったイモにはソラニン類が入っているので食べない方がよい。
そのため、家庭菜園で作ったじゃがいもはきちんと状態を確認することと、皮をしっかり向いてから食べるようにしましょう。
致死量について
致死量については農林水産省のホームページの情報を引用しました。
体重が50 kgの人の場合、ソラニンやチャコニンを50 mg(0.05 g)摂取すると症状が出る可能性があり、150 mg~300 mg(0.15 g~0.3 g)摂取すると死ぬ可能性があります。
ジャガイモの食中毒を防ぐには、ソラニンやチャコニンを多く含む芽や緑色の部分を十分取り除くことが大切です。
え・・・0.3で致死量?
たったそれだけで?
結構強い毒素ということにびっくりしました。
体重1kgあたり大体1mgで症状が出るようなので、子供だったら微量でもかなり心配ですね。
大人なら、恐らく症状が出て病院に行けば、胃洗浄などの処置が行われて大事に至らないのでしょう。
もし少量でも食べてしまったら、30分から1時間様子を見て、症状が出たらすぐに病院に行くようにしましょう。
詳しい症状と食後現れる時間
症状は先ほども書きましたが、下記の通りです。
- 腹痛
- 下痢
- 吐き気
- 嘔吐
- 頭痛
- めまい
滅多にないことですが、重篤な場合は呼吸器に症状が出ることもあるようです。
食後30分から1時間で、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢等の症状が現れます。一般的には軽症のことが多いですが、まれに呼吸困難などの重篤な症状を起こす場合もあります。
じゃがいもの中毒対策
【基本】発芽させない保存をする
そもそも発芽させなければ毒の心配はいらないので、
以下にじゃがいもを発芽させない保存法をまとめておきます。
(私も胸に刻みます・・・)
- とにかく保存は冷暗所が鉄則(20℃以下)
- 20℃位で発芽するため、暖かい場所は避ける
- 日光に当てない
- 風通しの良い場所で保存する
- 長期保存は避けてなるべく早く食べる
- 冷蔵庫で保存する際は、キッチンペーパーや新聞紙で包んでからジップ付き袋に入れる
冬でも暖房がついていたりすると、あっという間に芽が生えてしまうんですよね。
冷蔵庫で保存する必要はないかなと思いますが、とにかく買ってすぐ食べるのが一番ですね。
私もこれからは気をつけたいと思います。
【注意】加熱しても毒はなくなりません
ゆでればOKでしょ!
レンジでチンすれば大丈夫!
煮込んじゃえば平気!
ではありません。
じゃがいもの毒は熱によって分解できないので、きちんと調理前に取り除くことが重要です。
- じゃがいもを茹でても、ソラニンやチャコニンは分解しないので量は減りません。
- ソラニンやチャコニン自体は、170℃以上で分解を始めるとの報告がありますが、加熱によって、じゃがいもに含まれるソラニンやチャコニンの量が確実に減ることは期待できません。
ソラニンは水溶性なので、ゆでれば毒性は少なくなるかもしれませんが、毒が減ったと確認することはできません。
なので茹でたり水にさらして対処するのは避けましょう。
芽が出た時の対処法まとめ
じゃがいもの芽が出てしまったら大きめに芽を取り除いて、厚めに皮をむきましょう。
じゃがいもが緑色だった場合も同様に、しっかり厚く皮をむきましょう。
以前経験したのですが、スーパーで買ったじゃがいもがほぼ中まで緑色だったことがあります。
さすがにこれは食べられません。
もったいないけど処分しました。
芽が出たらとにかく取り除いて早めに食べること、これに尽きます。
これからはあまり買いだめしすぎないように、保存にも気をつけなければ(汗
野菜は買ってすぐ、新鮮なうちに食べるのが良いですね。
それではまた。
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