シャキシャキとした食感がおいしいもやしは、リーズナブルな野菜の代表格ですね。
加熱時間が短くて済むことも魅力の一つです。
サラダや炒め物、鍋物、ラーメンのトッピングなどなど、様々な料理で簡単に使うことができます。
水耕栽培なので、価格の変動がほとんどないことも嬉しいですよね。
野菜の価格高騰時には本当に助けられています。
今回はそんなもやしの栄養・カロリー・旬・産地・歴史・由来・種類・保存方法と選び方をご紹介します。
由来と歴史
英名:bean sprouts
仏名:germs de soja
学名:Arabidopsis thaliana
原産地:中国、インドネシア
もやしの歴史ですが、もともと中国やミャンマー、インドネシアで食べられていたものが日本に伝わったのではないかとされています。
どうやって日本にやってきたのか、どこからきたのかは、はっきりとわかっていないようです。
日本では平安時代に書かれた日本最古の薬草の本「本草和名(ほんぞうわみょう)に「毛家之」としてもやしのことが記載されています。
当時は薬草として使われていたんですね。
明治の終わり頃から栽培が始まり、関東大震災(大正12年)以降に商品として取り扱いが始まったようです。
もやしの語源は、植物が発芽する「萌やす」に由来しています。
大豆や緑豆を日光を当てずに発芽させた発芽野菜(=スプラウト)で、他のスプラウトとは異なり生で食べることはできないのが特徴です。
栄養とカロリー
<可食部100gあたり>
- エネルギー 12kcal
- 水分 95.9g
- たんぱく質 1.6g
- 炭水化物 1.3g
無機質
- ナトリウム 2mg
- カリウム 24mg
- カルシウム 11mg
- マグネシウム 7mg
- リン 24mg
- 鉄 0.3mg
- 亜鉛 0.2mg
- マンガン 0.06mg
- ビタミンB1 0.03mg
- ビタミンB2 0.04mg
- 葉酸 33μg
- ビタミンC 2mg
- 食物繊維総量 1.5g
発芽野菜であるもやしは、その見た目からは想像もつかないほど栄養があります。
ビタミンCやアスパラギン酸は、血中のコレステロール値の低下やガン、動脈硬化予防、疲労回復を手助けしてくれる効果があります。
また血圧を下げたりむくみを予防するカリウムや食物繊維も豊富。
カロリーは低く栄養価は高いので、食べ過ぎが続いてしまった時や、体重が増えてしまった時も安心して食べられますね。
旬と産地
もやしのおいしい時期
一年中
産地別
栃木・・・国内生産量1位
2位福島、3位神奈川
種類
緑豆もやし・・・緑豆から発芽させたもやしで、現在最も流通しているもの。
豆もやし・・・焼肉屋さんなどでナムルに使われる大豆のもやし。豆がついている分たんぱく質も豊富で食べ応えがある。
ブラックマッペ(黒豆もやし)・・・けつるあずきのもやしで、多く流通している。黒い豆がついていたりするのが特徴。
保存方法
もやしの冷蔵、冷凍保存方法を紹介します。
ただ、ご紹介する前に注意点を。
もやしは袋に入ったままでも一日でビタミンが30%も減少し、水につけて冷蔵保存すると、3、4日で8割も失われます。
ほとんどの野菜で言えることですが、買ってきてすぐに食べ切るのが一番おすすめです。
冷蔵方法1・・・もやしの袋につまようじで数箇所穴を開けて冷蔵庫保存。2、3日保存可能。
冷蔵方法2・・・タッパーなどの容器にもやしが浸るくらいの水を入れて、冷蔵庫で3、4日保存可能。毎日水は交換すること。
冷凍方法・・・買ってきたもやしをジッパー付きの袋などに入れて保存。2週間程度保存可能。
選び方・見分け方
- ひげ根が黒く変色しているものは古いので避けること
- 水っぽいものも避ける
- 色は白くて太さがあるもの
- ハリがあってふっくらとしたものが良い
- 豆つきの場合は豆が開いてしまっていたり、黒ずんでいるものは避ける
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