しいたけはその香りと旨みがとにかくおいしいですが、乾燥させたしいたけはさらに味わいが深くなります。
そんな乾燥しいたけですが、一般的には「どんこ」と呼ばれて親しまれています。
今回はそんな「どんこ」について、名前の由来や方言なのかを調べてみました☆
どうやって食べるのか、ポイントもご紹介しているのでぜひ参考にしてみてくださいね^^
Contents
どんことは一般的に乾燥しいたけのこと
「どんこ」という言葉を初めて聞いた人は、一体何のこと?と疑問に思いますよね。
「どんこ」とは、乾燥しいたけのことを言います。
しいたけは、乾燥させることによって旨味や栄養がぎゅっと濃縮されるんです。
そのため、煮物などに使うと深みのある味が出て、しいたけのお出汁としてもその味を楽しむことができます。
また日本では昔から、保存を長くできるよう野菜を乾燥させる技術があります。
たくあんや白菜などの漬物も、一度乾燥させた野菜を使うことで味がしみやすくなり保存も長くすることができるという利点があります。
そしてこの乾燥した野菜は栄養価が高くなるというのも、魅力のひとつです。
こうした理由から、しいたけも昔から乾燥させていてその名前が「どんこ」と呼ばれているわけなんですね。
名前の由来は?
なぜ「どんこ」というのか、名前の由来ですが、これについてははっきりとした理由はわかりませんでした。
ひとつは寒い季節にゆっくりと成長した身の厚いしいたけのことを「冬子(どんこ)」という説もあります。
「どんこ」自体しいたけの種類のことではなく、しいたけの傘の開き具合で名前がついているようですから、そこにも由来のヒントはあるのかもしれませんね。
こうしんという乾燥しいたけもあるよ
乾燥しいたけは「どんこ」の他にも「こうしん(香信)」という種類もあります。
大きな違いは形で、肉厚でカサに丸みがあるものが「どんこ」、平たくてカサが開いているのが「こうしん」です。
「こうしん」の方が気温が高くなってから採られたもので、「どんこ」よりは風味が落ちます。
もちろん香りも味わいも深い「どんこ」は煮物や汁物にぴったりですが、「こうしん」は「どんこ」に比べて味や香りに主張が少ない分、ちらし寿司など他の素材を引き立てる料理に向いていますよ。
また同じ「どんこ」でも、カサが割れたように白い亀裂の入ったものは「花どんこ」と呼ばれて、高級品とされています。
私も食べたことはありませんが、見た目もきれいだしとっても気になります^^
乾燥しいたけのまとめ
今回は「どんこ」は乾燥しいたけのことであるとご紹介しました。
この乾燥したしいたけは、普通の新鮮なしいたけよりも旨味や香りが高いこと、そして栄養価も高くなるという素晴らしい保存食です。
また、カサが開いていて平たい乾燥しいたけは「こうしん(香信)」というものであり、「どんこ」よりは味わいが劣りますが、素材の味を引き立てるお料理にはおすすめ。
「花どんこ」は高級品ですが、見た目にもきれいなのでお祝いの席でお料理をする時は喜ばれそうですね。
私も今度お料理してみたいと思いました^^
今までは乾燥しいたけというと煮物しか作ってこなかったので、これを機に香りが活きるお吸い物にも挑戦したいと思います。
あ、茶碗蒸しもおいしそうですね☆
想像していたら楽しみになってきました(笑)
どんこやこうしんの食べ方
「どんこ」や「こうしん」の食べ方ですが、基本的に乾燥しいたけは水に戻してからお料理に使用します。
乾燥わかめや切り干し大根と同じですが、大きな違いは戻しにかかる時間の長さですね。
切り干し大根だと大体20分もあればお料理に使えますが、しいたけは厚みがあるため半日ほどかかります。
時間にすると10〜12時間ほどです。
またしっかり水に浸さないと軸の部分が浮いてしまうので、蓋付きのタッパーなどを使うと良いですよ。
良くぬるま湯につけると早く戻るという話を聞いたことがあるかもしれませんが、ぬるま湯だとしいたけの旨味が減ってしまいます。
味が落ちては残念なので、なるべく低温で戻すようにすると旨味や甘味が引き出されます。
私は良くお料理する前日の夜に、タッパーに乾燥しいたけと水を入れて冷蔵庫にいれておきます。
すると朝にはできあがっているので、いつでもお料理OK!という状態になるんです。
お手軽なので試してみてくださいね^^
捨てないで!戻し汁の使い方
乾燥しいたけを戻した戻し汁は、ぜひ捨てないでお料理に使いましょう。
旨味と栄養の濃縮されたお出汁として、わが家では重宝していますよ☆
こんなお料理にぜひ!
- みそ汁
- お吸い物
- 煮物
- 茶碗蒸し
- そばつゆ
- 鍋物
すぐに使えない時は冷凍もできるので、冷凍保存できるタッパーなどの容器に入れてぜひ活用してみてくださいね。
ジップロックなどのチャック付きの袋で平たく冷凍できれば、ポキポキ折ってお出汁に使えますよ☆
どんこという方言は他の意味も
そして、最後に「どんこ」という言葉は地域によって他の意味の言葉であることもご紹介しておきます。
- 東北地方でチゴダラのこと
- 愛媛県でメダカのこと
- またドンコ科という魚の種類のこと
- 冬に生まれた動物の子のこと
- 鹿児島弁でカエルのこと
- 千葉県市原市で共用のこと
など、様々な地域で使われている言葉のようですね。
Weblioやウィキペディアに詳しく記載がありましたので、気になる方はぜひ調べてみてくださいね。
あとがき
今回は乾燥しいたけの「どんこ」についてご紹介しました。
フレッシュな椎茸よりも高級品な乾燥しいたけですが、最近は店頭でも海外産を目にして、その値段の安さに心がグラついたりもしています(笑)
しかし、やはりカサに丸みのある肉厚な「どんこ」の味わいと言ったら、、、たまりません。
肉や魚でもないのに出汁になるってすごくないですか?
私は昔からその味わいの深さに感心しています。
今度はぜひおめでたい時に「花どんこ」をお料理してみたいと思います^^
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