独特の食感がおいしいさやいんげん。
個人的には胡麻和えが大好きです。
彩りも良いですし、水気が少ないのでお弁当にも最適ですね。
今回はそんなさやいんげんの栄養・カロリー・旬・産地・歴史・由来・種類・保存方法と選び方をご紹介します。
由来と歴史
英名:green beans
仏名:haricot vert
学名:Phaseolus vulgaris
マメ科インゲンマメ属
原産地:メキシコ南部、中央アメリカ
原産地は中南米で、中国を経て日本に渡来し、江戸時代に隠元禅師が伝えたということで「いんげん豆」と呼ばれるようになりました。
当初はさやの中の豆だけ食べていたそうです。
江戸時代の後期になって未成熟のいんげんの鞘を食べるようになったので、「さやいんげん」と呼ばれるようになりました。
現在のさやいんげんは、明治初頭に欧米から持ち込まれたものが元になっていて、様々な品種改良や栽培方法がなされたものです。
生育旺盛なさやいんげんは、一年に3度も収穫できることから「サンドマメ」とも呼ばれます。
栄養とカロリー
<可食部100gあたり>
- エネルギー 23kcal
- 水分 92.2g
- たんぱく質 1.8g
- 炭水化物 5.1g
無機質
- ナトリウム 1mg
- カリウム 260mg
- カルシウム 48mg
- マグネシウム 23mg
- リン 41mg
- 鉄 0.7mg
- 亜鉛 0.3mg
- マンガン 0.33mg
- ビタミンA β-カロテン当量 590μg
- ビタミンB1 0.06mg
- ビタミンB2 0.11mg
- 葉酸 50μg
- ビタミンC 8mg
- 食物繊維総量 2.4g
カロテンを豊富に含む緑黄色野菜です。
夏が旬なので、強い日差しでダメージを受けた肌にも抗酸化作用が働いてくれる嬉しい効果があります。
カロテンは抗酸化作用の他にも、体内でビタミンAに変わる性質を持っているので、皮膚や粘膜を健康に保つ働きもあります。
他にも疲労に効果的なアスパラギン酸やリジンを含んでいます。
豆腐や肉などのたんぱく質やごまは、肌に良い食べ合わせと言われています。
旬と産地
さやいんげんのおいしい時期
6月、7月、8月、9月
産地別
鹿児島 4〜6月 10月〜12月
千葉 4月〜7月
福島 6月〜9月
北海道 7月〜10月
温暖な気候を求めて産地が移動していきます。
年初めは沖縄からスタートし、春の九州や千葉、夏には東北へと北上し、秋から冬は逆に逆に南下して行きます。
夏は高冷地である北海道での生産が多く、周年流通しています。
種類
十六ささげ・・・愛知県の特産品種。長さが30cmほどにもなるささげです。名前の由来は、中の豆が16粒であることからつけられました。やわらかく食べやすいのが特徴です。
あきしまささげ・・・岐阜県特産の品種。秋ごろ気温が下がってくると、紫のしま模様がくっきりと鮮やかになります。加熱すると、ほっくりとした食感が特徴。
かんぴょういんげん・・・群馬の在来種で、多くの品種があります。
カラーいんげん・・・その名の通りカラフルないんげんで、ゆでると黄色いものは薄緑に、紫色のものは濃い緑色に変化します。
モロッコいんげん・・・幅が広く平たいいんげん。長さは20cmほどで大きい。やわらかく煮物におすすめ。
金時豆・・・金時豆が未熟なうちにさやごと若採りしたもの。
保存方法
収穫時間が経つと香りや甘みが失われるので、早めに使い切ること。
冷蔵保存・・・一度に食べきれないときは新鮮なうちにさっとゆでて、保存容器に入れて冷蔵庫へ。3日程度保存可能。
下味冷蔵保存・・・さっとゆでたものをタッパーなどの保存容器に入れ、ダシと醤油などのつゆをいんげんが浸かるように注いでおく。(私は良くめんつゆとお水で良く作っています)冷蔵庫で一週間程度保存可能。
冷凍保存・・・生のまま冷凍も可能ですが、甘みが出ず味が落ちます。さっとゆでたものをカットして、ジッパー付き袋に入れて空気を抜いて冷凍庫へ。1ヶ月程度保存可能です。
選び方・見分け方
- 全体的に均一な緑色でツヤのあるものを選ぶ。
- ハリがあってさやの先までピンとしているもの。
- 豆が大きくて形がくっきりとしてしまっているものは、実が育ちすぎて硬い場合があるので避けること。
- ヘタの先が黒ずんでいたり、表面に傷や変色があるものは避ける。
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