お弁当の彩りに大活躍してくれるブロッコリー。
わが家では少し硬めに茹でて、シャキシャキ感を残すのが好評です。
鮮やかな緑色は栄養の証。
でも想像以上にブロッコリーのパワーって、すごいんですよ。
今回はそんなブロッコリーの栄養・カロリー・旬・産地・歴史・由来・種類・保存方法と選び方をご紹介します。
由来と歴史
英名:broccoli
仏名:brocoli
学名:Brassica oleracea L.var.itarica Plen
アブラナ科アブラナ属
原産地:地中海沿岸
ケールに近いキャベツの野生種から発達し、イタリアで改良された後にヨーロッパへ広まりました。
日本へは明治初期に渡来し、当初は観賞用とされました。
食用としてはしばらく普及しませんでしたが、昭和50年代ごろに健康的な食生活への関心が高まると、栄養価の高いブロッコリーに注目が集まるようになりました。
栄養とカロリー
<可食部100gあたり>
・エネルギー 33kcal
・水分 89.0g
・たんぱく質 4.3g
・炭水化物 5.2g
・無機質
ナトリウム 7mg
カリウム 360mg
カルシウム 38mg
マグネシウム 29mg
リン 110mg
鉄 1.3mg
亜鉛 0.8mg
マンガン 0.28mg
・ビタミンA β-カロテン当量 810μg
・ビタミンB1 0.14mg
・ビタミンB2 0.20mg
・葉酸 210μg
・パントテン酸 1.12mg
・ビタミンC 120mg
・食物繊維総量 4.4g
抗がん作用が高いと注目されるアブラナ科野菜の一つで、ビタミンCやβ-カロテン、カルシウムなどが豊富です。
さらに抗酸化作用と解毒作用により、ガンを抑制するというスルフォラファンが含まれています。
このスルフォラファンは、アブラナ科の中でも、ブロッコリーに多く含まれています。
ビタミンCの抗酸化作用が数時間しか持続しないのに比べ、スルフォラファンの持続時間は約3日と言われています。
またビタミンCは同量のレモンの2.5倍含まれており、ブロッコリー1/4株(約50g)で成人が1日に必要なビタミンCを摂ることができます。
通常の代謝に必須ではありませんが、病気の予防や健康維持のためにも、毎日少しずつでも食べたい野菜です。
旬と産地
ブロッコリーのおいしい時期
11月、12月、1月、2月、3月
産地別
愛知県 10月〜4月
埼玉県 10月〜5月
長野県 6月〜10月
北海道 7月〜10月
旬は冬から初春。
現在では冬と夏の国内産地を分けて各地で作るようになり、周年出回っている。
夏場は輸入物も多い。
特徴
上のこんもりとした部分は実はつぼみで、こんもり部分を「花蕾(からい)」と呼びます。
小さな蕾の一つ一つは「花序(かじょ)」といい、この花序がたくさん集まり花蕾となっているんですね。
アブラナ科のブロッコリーには免疫力を高める働きの辛み成分、イソチオシアネートが含まれています。
細胞が壊れることで生成されるので、よく噛んで食べるのがおすすめです。
また、茎も硬いところを除けば美味しく食べることができます。
つぼみの部分ほどでなくてもビタミンCが含まれているので、ぜひ無駄にせず美味しく食べ切りましょう。
かいわれ大根に似たブロッコリースプラウトは、ブロッコリーの新芽。
体にとって有害なものを解毒してくれるスルフォラファンがブロッコリーの20倍以上含まれています。
熱に強いので、生色だけでなく炒めたりするのもおすすめです。
種類
紫ブロッコリー・・・花蕾の紫いろはアントシアニンの色です。茹でると残念ながら緑に変化してしまいます。
茎ブロッコリー・・・別名「スティックセニョール」とも呼ばれます。茎が長いのが特徴で、味がアスパラガスに似ていると言われているそうです。
私がスーパーで発見したスティックセニョールは生食もOKで、マヨネーズをつけて食べましたが、とってもおいしかったですよ。歯応えもかたすぎず、楽しい食感で味はブロッコリーと同じように甘みもありました。
保存方法
まるごとの場合はポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存。
使いかけは、小房に分けて袋に入れて同じように冷蔵庫の野菜室へ。
ただ、どうしてもつぼみの部分が開こうとして鮮度が落ちてしまうので、1、2日で食べるのが理想。
食べられなければ、茹でてタッパーに入れたものなら冷蔵庫で3日くらい保存可能。
冷凍なら茹でたものをジッパー付きの袋に入れて冷凍庫へ。
解凍すると水っぽくなってしまうので、スープなどがおすすめです。
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選び方・見分け方
つぼみがぎっしりと密集していて、かたく締まっているもの。
鮮やかな緑色でこんもりとした形をしているもの。
緑が濃いもの、または紫がかったものは、より栄養価が高い。
(↑寒さにあたるとブロッコリーがアントシアニンを作る)
茎は太く、茎から伸びた外葉が新鮮であること。
切り口はみずみずしいものの方が良く、茎にスが入っているものは栄養価も味も落ちる。
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