セロリの栄養・カロリー・旬・産地・歴史・由来・種類・保存方法と選び方

独特のクセのある香りで、好き嫌いが分かれるセロリです。

私も子供の頃は食べられませんでしたが、今はスティック野菜として一本丸ごと食べられるくらい大好きです(笑)

葉は特に香りが強いですが、茎はベーコンやスパムなどとじっくり炒めるととても食べやすくなります。

刻んでスープに入れたり、冷凍すると香りも穏やかになるので食べやすいですよ。

今回はそんなセロリの栄養・カロリー・旬・産地・歴史・由来・種類・保存方法と選び方についてご紹介します。

由来と歴史

英名:celery

仏名:céleri

学名:Apium graveolens var. dulce

セリ科オランダミツバ属

原産地:ヨーロッパ、西南アジア、インド

地中海地方の原産で、16世紀ごろにイタリアで薬用植物として栽培が始まりました。

独特の強い香りは古代ギリシャ、ローマ時代から香料や薬として使われ疲労回復や精神安定作用があると言われてきました。

その後17世紀ごろにヨーロッパで大幅な品種改良が行われ、食用が始まったと言われています。

日本には16世紀の終わりに中国から朝鮮を経て中国種が日本に伝わり、その後江戸時代にはオランダ船によって西洋種が伝わりました。

本格的に食卓に並ぶようになったのは、食生活の洋風化が進んだ昭和30年代ごろです。

栄養とカロリー

<可食部100gあたり>

  • エネルギー 15kcal
  • 水分 94.7g
  • たんぱく質 0.4g
  • 炭水化物 3.2g

無機質

  • ナトリウム 28mg
  • カリウム 410mg
  • カルシウム 39mg
  • マグネシウム 9mg
  • リン 39mg
  • 鉄 0.2mg
  • 亜鉛 0.2mg
  • マンガン 0.11mg
  • ビタミンB1  0.03mg
  • ビタミンB2 0.03mg
  • ビタミンB6 0.08mg
  • 葉酸 29μg
  • ビタミンC 7mg
  • 食物繊維総量 1.5g

ビタミン、ミネラル、食物繊維がバランス良く含まれていて、特に葉の部分はカロテン、カリウム、ビタミンB群が豊富。

血液をサラサラにしてくれるビラジンも含まれています。

セロリの香り成分であるアピインやセネリンには、精神を安定させる効果があると言われています。

疲労回復や食欲増進の効果も期待するなら、サラダにして香りも楽しむのがおすすめです。

また肉や魚の臭み消しにも効果があり、煮込み料理にも良く使われます。

魚介のマリネにセロリの葉を使うとハーブ感覚で楽しめるので、試してみてくださいね。

旬と産地

セロリのおいしい時期

11月〜2月

産地別

長野 5月〜11月

静岡 11月〜5月

愛知 11月〜3月

種類

日本で現在一般的に流通しているのはクセのないコーネル種で、それより前にあったグリーンセロリは香りが強くてあまり好まれませんでした。

他にも水耕栽培で作られるホワイトセロリは香りがマイルドで食べやすく、また密植して栽培するミニセロリなどもあります。

保存方法

<冷蔵>

葉がついていると茎が養分を吸い上げてしまうため、葉と茎を切り離します。

ポリ袋でも良いですが、より新鮮に長持ちさせたい場合は、湿らせたキッチンペーパーを入れた保存容器に入れましょう。

(湿らせたキッチンペーパーに包んで保存袋に入れるのもOKです)

冷蔵庫の野菜室で、大体葉は3日程度、茎は5日程度保存可能です。

<冷凍>

葉と茎を分けたあと、それぞれを食べやすい大きさにカットして別々に保存袋に入れます。

できる限り空気を抜いて袋を閉めましょう。

冷凍庫で1ヶ月程度保存ができます。

冷凍するとセロリの香りもマイルドになるため、苦手な方でも食べやすくなります。

選び方・見分け方

  • 葉につやがあり、ピンとしたハリがあること
  • 緑色が鮮やかなこと
  • 茎は厚みがあり、内側のくぼみの幅が狭いものが良い
  • 根からの節が太くて長いもの
  • 茎の下の部分に丸みがあるもので、ここの色が白いほど甘みがあってやわらかい
  • 切り口に穴が空いていたり、変色しているものは避けること

 

 

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