韮(にら)の栄養・カロリー・旬・産地・歴史・由来・種類・保存方法と選び方

香りの強いにらはスタミナ食材としても有名ですね。

中華料理には欠かせない野菜で、他に思いつくのはもつ鍋でしょうか。

わが家は子供の頃から焼きそばにも入れていたのですが、大人になってからにら入りの焼きそばを見かけることがなくてびっくりしました。

今回はそんな韮(にら)の栄養・カロリー・旬・産地・歴史・由来・種類・保存方法と選び方をご紹介します。

由来と歴史

英名:chinese chive

仏名:Ciboule de Chine

学名:Allium tuberosum

分類:ユリ科ネギ属

原産地:東アジア

原種であるAllium ramosumは中国北部が原産と言われ、3000年以上前に栽培化されていたと考えられています。

「古事記」や「日本書記」にも載っているほど古くから親しまれてきた野菜の一つです。

中国、韓国、日本では栽培されていますが、欧米では栽培されていないことから、代表的な東洋野菜の一つです。

にらの名前の由来は、においを嫌う(香嫌)からにらと言われた説や、食べるとおいしいことを美辣(美良・みら)というので、そこから呼ばれた説があります。

体を温める薬用食物として、粥などに入れて食べられていましたが、明治時代には野菜として食用されるようになりました。

香りが強いのであまり普及はしませんでしたが、戦後に中華料理が広まると一般的に食べられるようになりました。

栄養とカロリー

<可食部100gあたり>

  • エネルギー 21kcal
  • 水分 92.6g
  • たんぱく質 1.7g
  • 炭水化物 1.9g

無機質

  • ナトリウム 1mg
  • カリウム 510mg
  • カルシウム 48mg
  • マグネシウム 18mg
  • リン 31mg
  • 鉄 0.7mg
  • 亜鉛 0.3mg
  • マンガン 0.39mg
  • ビタミンA  β-カロテン当量3500μg
  • ビタミンK 180μg
  • ビタミンB1  0.06mg
  • ビタミンB2 0.13mg
  • ビタミンB6 0.16mg
  • 葉酸 100μg
  • ビタミンC 19mg
  • 食物繊維総量 2.7g

薬効が高い緑黄色野菜で、漢方薬として利用されることもあります。

冷え性の緩和や整腸作用、疲労回復や健康増進にも効果があると言われています。

強い香り成分であるアリシンはビタミンB1の吸収を高める働きがあり、豚肉やレバーと一緒に食べるとより疲労回復に効果があるとされています。揮発性なので火を通しすぎないように気をつけましょう。

またアリシンは殺菌作用が強く、血液の循環を促して新陳代謝を活発にする働きもあります。根元の白い部分には葉先の4倍も含まれているので、切り落とす部分は最小限にしましょう。

β-カロテンの含有量が高く、その量はなんとトマトの約6倍。

にら100gで成人男性の1日の必要摂取量9割を摂ることが出来ます。

旬と産地

にらのおいしい時期

11月、12月、1月、2月、3月

産地別

高知、栃木、茨城 周年

高知県が日本の生産量一位です。

施設栽培が進んで周年流通するようになったにらですが、本来の旬は冬から初春です。

その多くが高知や栃木などの北関東に限られており、主流となる品種は「グリーンベルト」というにらです。

種類

黄にら・・・にらもやしとも呼ばれる。にらを日光に当てずに軟白栽培されたもの。香りも穏やかで甘みがある。

花にら・・・にらの花のつぼみと若い茎を食べる。シャッキとした食感で歯触りがよく、香りもマイルドで甘みがある。

保存方法

葉もので鮮度が落ちやすく、傷みも早いので保存するときはなるべく葉先が折れないように保存しましょう。

買ってきた袋の下の部分を切り、濡らしたキッチンペーパーなどで湿らせてからポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に保存します。

上からカットして使い、残りもそのまま濡れたペーパーを巻いておくと良いでしょう。

面倒な場合は、カットして冷凍することも可能ですが、解答の際には食感が悪くなってしまうので注意してください。

選び方・見分け方

  • 葉の幅があり肉厚なもの
  • 色が鮮やかでつやがあるもの
  • 香りが強いもの
  • 葉が茶色くなっていたり、細く薄いものは避けること

 

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