八百屋さんでも大きな姿が目を引く冬瓜ですが、食べことがない人も多いのではないでしょうか。
ウリ科でカリウムが多く含まれるので、夏の水分代謝にはピッタリ。中国では生薬としても使われていたようです。
今回はそんな冬瓜(とうがん)の栄養・カロリー・旬・産地・歴史・由来・種類・保存方法と選び方について紹介します。
由来と歴史
英名:Winter melon(ほかWax gourd、Ash gourd、White gourd、Chinese preserving melonなど)
仏名:courge à la cire(ほかcourge cireuse、melon d’hiver.)
学名:Benincasa hispida
分類:ウリ科トウガン属
原産地:熱帯アジア、インド、東南アジア
夏が旬ですが、冬まで貯蔵できることから名前がつけられました。
日本では平安時代から親しまれてきた野菜です。
沖縄や南四国、南九州では古くから栽培されています。
栄養とカロリー
<可食部100gあたり>
- エネルギー 16kcal
- 水分 95.2g
- たんぱく質 0.5g
- 炭水化物 3.8g
無機質
- ナトリウム 1mg
- カリウム 200mg
- カルシウム 19mg
- マグネシウム 7mg
- リン 18mg
- 鉄 0.2mg
- 亜鉛 0.1mg
- マンガン 0.02mg
- ビタミンB1 0.01mg
- ビタミンB2 0.01mg
- 葉酸 26μg
- ビタミンC 39mg
- 食物繊維総量 1.3g
95%以上が水分のため、栄養面はあまり注目されませんが、中国では利尿作用がある生薬としても使われてきました。
カリウムは水分代謝を行うので、夏ののぼせやほてりにはぴったりですし、
余分な塩分を排出して血圧の上昇をコントロールしたり、腎臓の老廃物の排泄を促す作用もあって、むくみ防止にも役立ってくれます。
水分が多くて低カロリー、そして食べ応えもあるので、ダイエットにも向いている野菜です。
旬と産地
冬瓜のおいしい時期
7月、8月、9月
産地別
岡山 7月〜8月
沖縄 8月〜10月
愛知 7月〜9月
種類
とうがん・・・一般的に流通しているとうがん。全長25〜30cmほどの中大型。
ミニとうがん・・・扱いやすいサイズに品種改良されたもの。全長20cmほど。肉質はやわらかくて味も香りもマイルド。
栽培品種は他にも、早生とうがん、沖縄とうがん、台湾とうがんなど様々ある。
形も円形や長円形の筒形、サイズは2〜3キロの小型から20キロの大型のものもあり、種類が多い。
保存方法
そのままだと長期で保存できるが、カットしたものはすぐに使い切ること
常温・・・まるのままなら、そのままで冷暗所で長期保存可能。
冷蔵・・・カットした断面をラップで包んで、翌日には食べ切る。無理な場合は薄味で煮ておけば3〜4日保存可能。
冷凍・・・使いやすいサイズにカットしたものをジップ付き袋などに入れて、冷凍庫へ
選び方・見分け方
- 緑が濃くて星形の模様がはっきりとしたもの
- 皮全体に粉をふいたようになっているものは完熟している証拠
- ずっしりと重みがあるもの
- 色むらがあると均一に熟していない可能性がある
- カットされたものは切り口がみずみずしく、果肉が白く種が詰まっているものが良い
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