夏においしい枝豆は、おやつにも、ビールのあてにも最高です。
個人的には枝付きの方がおいしい!と思っていましたが、最近は品種によって袋売りされている枝豆もとてもおいしいです。
とにかく栄養豊富な枝豆ですが、女性に嬉しい成分が多く含まれているのも魅力的。
今回はそんな枝豆の栄養・カロリー・旬・産地・歴史・由来・種類・保存方法と選び方を紹介します。
由来と歴史
英名:green soybean
仏名:soja
学名:Glycine max
マメ科ダイズ属
原産地:中国
大豆が未熟なうちに株ごと収穫したものが「枝豆」です。
「畑の肉」といわれる大豆の起源は東アジアとされ、弥生時代に稲作と一緒に朝鮮半島を経由して伝わったとされています。
日本で枝豆が食べられるようになったのは定かではありませんが、奈良時代から平安時代と考えられています。
江戸時代には路上の枝豆売り姿が記された文献が残っているそうです。
かつて田んぼのあぜなどに植えられたことから、地方によっては「あぜ豆」とも呼ばれています。
栄養とカロリー
<可食部100gあたり>
- エネルギー 135kcal
- 水分 71.7g
- たんぱく質 11.7g
- 炭水化物 8.8g
- 灰分 1.6g
- ナトリウム 2mg
- カリウム 590mg
- カルシウム 58mg
- マグネシウム 72mg
- リン 170mg
- 鉄 2.7mg
- 亜鉛 1.3mg
- マンガン 0.74mg
- ビタミンB1 0.31mg
- ビタミンB2 0.15mg
- 葉酸 320μg
- ビタミンC 27mg
- 食物繊維総量 5.0g
良質な植物性たんぱく質のほか、カルシウム、カリウムが豊富に含まれています。
大豆にはないビタミンCやカロテンも多く含まれていて、とにかく栄養満点です。
ビタミンCはなんと春菊の1.5倍もあり、さやが守ってくれるため、茹でても栄養が流れにくいという特徴を持っています。
葉酸、鉄分に関しては、豆類の中でも断トツに含量が多く、妊娠・授乳中の方や貧血予防にも効果が期待できます。
他にも女性ホルモンに似た働きをするイソフラボンも含まれていたり、他の野菜には見られないサポニンやレシチンなどの大豆特有の成分が入っています。
サポニンはコレステロール値を下げる効果、レシチンは細胞の活性化に役立ち、内臓や脳、神経を若々しく保つ働きがあります。
ビールのお供の代表格といっても過言ではない枝豆ですが、アミノ酸の一種のメチオニンが含まれているので、アルコールの分解を促進し、肝臓への負担を軽くする働きがあるといわれています。
ただ、枝豆を食べたから飲みすぎても大丈夫、ということではないのでご注意を・・・。
旬と産地
枝豆のおいしい時期
7月、8月、9月
産地別
千葉、群馬 6月~9月
山形県 8月~10月
青森 9月
夏が旬の枝豆は、千葉県などの温暖な地方から出荷が始まります。
その後、群馬、新潟、東北地方へと産地が北に移っていきます。
貯蔵が難しく、鮮度が維持するのが難しい野菜なので、その都度旬のブランド枝豆を購入して、味わいを楽しむと良いでしょう。
種類
茶豆・・・新潟を中心に栽培されている品種で、香りも甘みも強く濃厚。茹でているときから良い香りがします。豆が少し茶色味がかっているのが特徴。
だだちゃ豆・・・山形県鶴岡市の特産。とうもろこしに似た独特の甘みと香りで、さやには茶色の毛がある。
丹波黒大豆・・・丹波特産。大粒で甘い。10月以降の販売で時期が少し遅い。
十月豆・・・秋田では昼と夜の寒暖差が大きくなる秋は枝豆の風味が一層増す。「あきた香り五葉」や「あきたほのか」などがある。
かおりまめ・・・会津の伝統野菜で、粒が大きく甘みも強くて非常に美味。ずんだなどにも使われる。
湯あがり美人・・・7月下旬の短い期間に栽培される品種で、茶豆風味の味わいが人気。
日本には枝豆の種類が400種類以上とあるといわれており、特に東北ではその地域独自の品種が栽培されています。
保存方法
鮮度と味がすぐ落ちてしまうので、買ってきた日にすぐ茹でるのがベスト。
翌日までに食べ切るのが理想です。
保存したい場合には、かために茹でて冷凍保存をします。
茹で時間は2~3分にして、よく冷ましてからジッパー付きの保存袋などに入れて冷凍庫へ。
解凍は、熱湯にさっとくぐらせればOKです。
選び方・見分け方
- さやの緑色が濃く、ふっくらと丸みがあるもの(ふくらみがないものは未成熟、さやが黄色いものは熟しすぎ)
- うぶ毛が密生しているもの(出荷する前に水洗いしているものは参考にならない)
- さやに均等にしっかり粒が入っているもの
- 枝と枝の間隔が狭く、枝にさやが密集してついているもの
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