アスパラガスの栄養・カロリー・旬・産地・歴史・由来・種類・保存方法と選び方

おしゃれな料理の彩りに欠かせないアスパラガス。

少しお高いイメージもありますが、それもそのはず。

実は収穫までに3年もかかる野菜なんです。

手間暇かかるお姫様のような(?)アスパラガスですが、

どんな料理にでも合う万能野菜間違いなし。

今回はそんなアスパラガスの栄養・カロリー・旬・産地・歴史・由来・種類・保存方法と選び方をご紹介します。

由来と歴史

英名:asparagus

仏名:asperge

学名:Asparagus officinalis

分類:キジカクシ科アスパラガス属

原産地:ヨーロッパ地中海沿岸

名前の由来は諸説あるそうですが、ギリシア語の「アスパロガス(アスパラゴス)」から来ているそうです。

意味は「新芽」という説と、葉のような部分が細かく裂けて見えることから「甚だしく避ける」という説があるようです。

日本へは江戸時代にオランダ人によって伝えられましたが、当初は観賞用でした。

食物として本格的に栽培されたのは大正時代になってからで、北海道や青森で栽培が始まりました。

栄養とカロリー

<可食部100gあたり>

  • エネルギー 25kcal
  • 水分 92.0g
  • たんぱく質 2.6g
  • 炭水化物 3.3g

無機質

  • ナトリウム 2mg
  • カリウム 260mg
  • カルシウム 19mg
  • マグネシウム 12mg
  • リン 61mg
  • 鉄 0.6mg
  • 亜鉛 0.6mg
  • マンガン 0.23mg
  • ビタミンA β-カロテン当量 380μg
  • ビタミンB1  0.14mg
  • ビタミンB2 0.14mg
  • 葉酸 180μg
  • ビタミンC 16mg
  • 食物繊維総量 2.1g

名前の由来にもなったアスパラギン酸がたっぷりと含まれています。

アスパラギン酸は疲労回復やスタミナをつけるのに良いとされ、他にも抗酸化作用や老化防止、美容にも効果が高い野菜です。

穂先に含まれるルチンという成分は、毛細血管を丈夫にして血圧を下げる働きがあります。

ルチンがビタミンCを多く含む食材と合わせることで、その吸収を高める働きがあるので、サラダはとてもおすすめです。

水溶性ビタミンが多いため、茹ですぎないように注意しましょう。

旬と産地

アスパラガスのおいしい時期

5月、6月

産地別

アスパラガスの収穫量ランキング

1位長野県

2位北海道

3位長崎

4位佐賀

5位福島

種類

グリーン・・・一般的に広く出回っている緑色のアスパラガス。穂先まで緑色で、食感も良く、独特の風味とほろ苦さがある。穂先と茎でそれぞれ味わいが楽しめる。

ホワイト・・・5月下旬〜6月のみ出荷される北海道産の露地物。光合成しないよう、土をかぶせて遮光し軟白栽培を行うのが特徴。旨みが濃厚。新鮮なまま出荷されるのはごくわずかで、ほとんどが缶詰などに加工されたもの。

ミニ・・・グリーンアスパラガスを10cmほどの長さで若取りしたもの。下処理の手間がかからないところが人気を呼んでいる。タイなどからの輸入物が多い。

ホワイトミニ・・・ホワイトアスパラのミニ品種。

・・・流通量が少ない紫色の品種で、アントシアニンを多く含んでいる。茹でると濃い緑色に変化する。甘みが強く、歯応えがあるのも特徴。

アスパラソバージュ・・・(写真上)アスパラガスとは種類が異なる植物で、日本でいう山菜のようなもの。欧州で春先のある時期だけに出回っている。空輸品がほとんど。

保存方法

<冷蔵保存>

穂先を傷めないように濡らしたキッチンペーパー(新聞紙)で包んでからビニール袋に入れて冷蔵庫へ。

なるべく穂先を上に立てて保存しましょう。

保存の目安:1週間

<冷凍保存>

下の硬い部分をピーラーでむいた後、食べやすい大きさに切って保存袋に入れて空気を抜いて保存します。

炒め物などの加熱する料理には、凍ったまま使うことができますよ。

サラダなどに使いたい場合は、サッと塩茹でしてから冷凍しましょう。

少し手間はかかりますが、茹でてから冷凍した方が色がきれいに保てます。

保存の目安:3週間〜4週間

アスパラガスは鮮度が落ちやすく、温度が上がることで傷みやすくなります。

また日光に当たると成長して硬くなってしまうため、常温で保存するのは避けましょう。

根元を少し切ったアスパラを、2センチほど水を入れたグラスに立ててポリ袋をかぶせ、輪ゴムで留めてから冷蔵庫で保存する方法もあります。

この方法だと1週間から10日は保存がききますが、栄養が損なわれてしまうのであまりおすすめできません。

長く保存したい場合は、冷凍保存が良いでしょう。

選び方・見分け方

  • 穂先がピンとしていてしまっているもの
  • 緑が鮮やかで濃く、太さが均一なもの
  • 太くてふっくらとしているものが良い
  • 茎が細くて曲がっているものは避ける
  • 切り口に水分が残り、変色してしないもの
  • 根本付近が白っぽいものは硬いので避けること
  • 節(アスパラガスについている三角形の「ハカマ」と呼ばれるもの)が少なく、きれいな三角形のもの

 

 

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