玉ねぎの栄養・カロリー・旬・産地・歴史・由来・種類・保存方法と選び方

生でも加熱しても、季節によっても楽しめる玉ねぎは、食卓になくてはならない野菜ですね。

子供の好きなカレーやハンバーグ、シチューにグラタン、メンチカツ・・・全部入ってます!

個人的には新玉ねぎをスライスしたものに、どっさりの鰹節とポン酢をかけていただくのが好きです。

今回はそんな玉ねぎの栄養・カロリー・旬・産地・歴史・由来・種類・保存方法と選び方をご紹介します。

由来と歴史

英名:onion

仏名:ognon

学名:Allium cepa

分類:ユリ科ネギ属

原産地:中央アジア

紀元前から栽培されていたと言われるほど歴史は深いですが、日本では江戸時代末期に伝わったものの観賞用となりました。

明治時代に北海道で栽培が始まり、洋食文化が広まるようになると、値段も下がっていき庶民にも広まりました。

栄養とカロリー

<可食部100gあたり>

  • エネルギー 37kcal
  • 水分 89.7g
  • たんぱく質 1.0g
  • 炭水化物 8.8g

無機質

  • ナトリウム 2mg
  • カリウム 150mg
  • カルシウム 21mg
  • マグネシウム mg
  • リン 33mg
  • 鉄 0.2mg
  • 亜鉛 0.2mg
  • マンガン 0.15mg
  • ビタミンB1  0.03mg
  • ビタミンB2 mg
  • ビタミンB6 0.16mg
  • 葉酸 μg
  • ビタミンC 8mg
  • 食物繊維総量 1.6g

辛味の成分である硫化アリルは血液をサラサラにしてくれたり、抗菌作用もあるので風邪の予防にも役立ちます。

また疲労回復に必要なビタミンB1の吸収を助けて、新陳代謝を活発にしてくれるので、ビタミンB1を多く含む豚肉、大豆、アスパラガスなどと食べるとおすすめです。

長時間水にさらすと硫化アリルやカリウムが流れ出てしまうので、避けるようにしましょう。

加熱すると硫化アリルは成分が変わってしまうので、効果を期待したいなら生食がおすすめです。

ただ玉ねぎの硫化アリルは、切った後15分程空気に触れさせておくと成分が壊れにくくなるという性質を持っているので、切ってからしばらく置いて調理すると良いでしょう。

旬と産地

玉ねぎのおいしい時期

4月、5月

10月、11月、12月

産地別

北海道 8月〜4月

佐賀、長崎、愛知、静岡 4月〜7月

兵庫、香川 5月〜6月

4月〜5月の新玉ねぎは温暖な九州地方から届く。

玉ねぎは貯蔵が効くので、産地を北に移動しながら一年中流通しています。

主な産地である北海道は、日本の玉ねぎの収穫量の60%を占めています。

11月の収穫後にひと月ほど乾燥させた後に貯蔵して4月まで出荷されます。

特徴

新玉ねぎと秋冬玉ねぎは食べ分けよう

瑞々しい新玉ねぎはサラダやにするのがおすすめです。

わが家では新玉ねぎと春キャベツでメンチカツをよく作ります。

煮込んでも水っぽくなってしまうので、煮込料理にはあまり向きません。

対して秋冬玉ねぎは、じっくり加熱することで甘みが増してとろりとした食感になります。

玉ねぎ丸ごとスープなんか、玉ねぎ主役のスープとして楽しめるのでおすすめです!

新玉ねぎ、秋冬玉ねぎの良いとこどりをして、料理を楽しんでみてくださいね。


玉ねぎ加熱すると甘くなる理由
玉ねぎは辛味成分と甘み成分のどちらも含まれているのですが、生の場合は辛味が、加熱すると甘みが強くなるんですね。

この理由は、加熱することにより辛味成分が分解されて甘み成分が凝縮されて残ります。

さらにあめ色玉ねぎになるまで炒めると、旨味も加わるというわけです。調理によってこんなに味が変わるなんて、野菜っておもしろいですね。

種類

新玉ねぎ・・・春先に出回る早生玉ねぎ。瑞々しくて柔らかい。辛味も弱いので生食に向いているが、水分が多いために痛みやすい。

紫玉ねぎ・・・皮や表層部分が鮮やかな赤紫色をしている。辛味と香りが少なく、生食に向いている。彩りを生かしてピクルスにも。

湘南レッド・・・まるで赤かぶのように鮮やかな赤でつやつやの玉ねぎ。紫玉ねぎと同様に皮や表層が赤くなっており、辛味と香りもマイルドなので生食向け。貯蔵性は低いです。

白玉ねぎ・・・辛味を抑えて品種改良されたもの。北海道産のものを食べたことがありますが、意外と辛かった・・・(笑)でも水にさらしたりしてサラダにしたら、とてもおいしく食べられました。

葉玉ねぎ・・・葉葱の下に小さい玉ねぎがついているような形状。春先に早採りして、葉の部分をねぎのように使います。甘みと粘りが特徴的。

サラダ玉ねぎ・・・春先に出回るサラダむけの白玉種。辛味が少なめ。

ペコロス(小玉ねぎ)・・・玉ねぎを密植させて小型化したもので、コロンとした小さな形がかわいらしい。そのままスープなどの煮込料理に使われる。

エシャロット・・・フランス料理などで使われる。日本のらっきょうはこのエシャロットを生食用に軟白栽培されたもの。各国で様々な名前で呼ばれているが、名前が似ているエシャレットとは別物で、日本のらっきょうを早採りしたもの。

保存方法

湿気と高温に弱いので、ネットや紙袋、新聞紙などに包んで風通しの良い場所で保管すること。

夏場は紙袋か新聞紙に包んで冷蔵庫の野菜室へ。

カットした残りはラップで空気に触れないように包んでから冷蔵庫で保存する。

輪切りやざく切りなど、好きなサイズに切ってジッパー袋などに入れれば冷凍保存も可能。

ただ冷凍したものは水気が出るので、カレーやスープで使うのがおすすめ。

選び方・見分け方

  • 持ってみてずっしりと重みのあるもの
  • 変色や芽が出ていないかを頭部で確認すること
  • 頭部がしっかりと乾燥していてしまっていること
  • ひげ根が短いもの
  • 秋冬の玉ねぎは表面がツヤツヤとした茶色いものを選ぶこと

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です