甘みとホクホクとしっとりとした食感がたまらないそら豆。
幼い頃は独特の香りが苦手でしたが、大人になると大好きになりました。
ゆでたてをそのまま塩でいただくのはもちろん、かき揚げやしょうゆ豆、スープなど、幅広く料理に活用することができます。
個人的なおすすめはさやごと炭火で焼くこと。
火傷に注意ですが、じっくりと焼いたそら豆は旨みが凝縮されて、甘みも一層強く深い味わいです。
バーベキューの機会があったらぜひお試しください。
今回はそんなそら豆の栄養・カロリー・旬・産地・歴史・由来・種類・保存方法と選び方をご紹介します。
由来と歴史
英名:fava beans
仏名:fève
学名:Vicia faba
マメ科ソラマメ属
原産地:北アフリカ、西南アジアと推測される
世界最古の野菜の一つと言われており、8世紀ごろ日本に伝わったとされています。
明治時代に本格的な栽培が始まり、ヨーロッパやアメリカの品種から試作して現在の品種の基礎となりました。
栄養とカロリー
<可食部100gあたり>
- エネルギー 108kcal
- 水分 72.3g
- たんぱく質 10.9g
- 炭水化物 15.5g
無機質
- ナトリウム 1mg
- カリウム 440mg
- カルシウム 22mg
- マグネシウム 36mg
- リン 220mg
- 鉄 2.3mg
- 亜鉛 1.4mg
- マンガン 0.21mg
- ビタミンB1 0.30mg
- ビタミンB2 0.20mg
- 葉酸 120μg
- ビタミンC 23mg
- 食物繊維総量 2.6g
たんぱく質、ビタミン類、カリウム、カルシウムと、主要な栄養素が揃った栄養価の高い野菜です。
また皮には食物繊維が多く含まれているので、皮ごと食べるのがおすすめ。
野菜の中でも亜鉛の含有量がトップクラスなので、細胞の代謝を促進してくれる効果があり、肌荒れ・ニキビ、風邪予防の働きも期待できます。
レシチンには血栓を溶かす効果があり、ビタミンB2とともに働いて血中コレステロールの酸化を防ぐ働きがあります。
「味も栄養も3日間」といわれているようなので、とにかく新鮮なものを買ってきてすぐに食べるようにしましょう。
旬と産地
そら豆のおいしい時期
4月、5月、6月
産地別
鹿児島 12月~5月
千葉 5月~6月
宮城 6月~7月
近年は12月頃の鹿児島県産をはじめとして、7月中旬の青森県まで産地が北上していきます。
産地ごとの旬は大体2ヶ月弱と短いです。
ハウス栽培の技術も進歩して、秋の一時期を除いては年中味わえるようになりました。
本来は初夏の風物詩とされていましたが、温暖化の影響もあってか年々出回り時期が早まっています。
種類
一寸・・・一般的に流通しているそら豆で、さやに三粒入っている「三連」や、さやの色が濃い緑で大粒の「仁徳一寸」がある。
福ならび・・・細長いさやに6〜7粒入っている長莢種。国内では四国地方を中心に栽培され、未熟豆は生食も可能。イタリアではワインのお供に生で食べられているようです。
保存方法
鮮度が落ちやすいので、その日に食べられなければ茹でて冷ましたものを冷蔵庫で保存。
さやから出したそら豆の薄皮に包丁で小さく切れ目をつけておく。
たっぷりの湯を沸かして、塩(目安は600mlの湯に小さじ1)と酒少々を入れて2~3分ゆでる。(酒を入れると青臭さが和らぐ)
ゆであがったらザルにとって冷ます。好みで塩少々振ると、水っぽさも取れる。
選び方・見分け方
- さやの緑色が濃く鮮やかなもの
- さやがふっくらとしていて弾力があるもの
- うぶ毛があり、触ってみて中のわたに弾力があるものは新鮮
- さやがスカスカしているものは避ける
- 豆はさやから出て空気に触れると固くなってしまうので、できるだけさや付きを選ぶこと
おいしい食べ方
- さやごと焼く「焼きそら豆」
- ゆでたてのそら豆をペーストにして、牛乳または豆乳でポタージュにすると、カルシウムを補うことができます
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