シャキシャキとした食感が楽しい水菜は、その食感を味わえるサラダや漬物、他には鍋が定番ですね。
冬に旬を迎える水菜は一層栄養を蓄えておいしくなります。
寒い時期には白菜と一緒にぜひお鍋にしてみてはいかがでしょうか。
脇役になりがちな水菜ですが、意外と栄養も豊富に含まれているんですよ。
今回はそんな水菜の栄養・カロリー・旬・産地・歴史・由来・種類・保存方法と選び方をご紹介します。
由来と歴史
英名:mizuna
仏名:mizuna
学名:Brassica rapa subsp. japonica
アブラナ科アブラナ属
原産地:日本
京都生まれの野菜で江戸時代から栽培されていました。
肥料などを使わずに、畑の畝(うね)の間に水を引き入れて、水と土だけで作られたことが名前の由来とされています。
京都以外の地域では「京菜」と呼ばれることもあります。
歴史は古く、平安時代中期(935年)に作られた辞書、和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう・和名抄)に、「みずな」という名前が記載されたのがはじめてと言われています。
その後の記録としては、天和三年(1683年)に供物としていたこと、貞享3年(1686年)に京都東寺九条の辺りで栽培されたいたことが記載され残っています。
栄養とカロリー
<可食部100gあたり>
- エネルギー 23kcal
- 水分 91.4g
- たんぱく質 2.2g
- 炭水化物 2.1g
無機質
- ナトリウム 36mg
- カリウム 480mg
- カルシウム 210mg
- マグネシウム 31mg
- リン 64mg
- 鉄 2.1mg
- 亜鉛 0.5mg
- マンガン 0.41mg
- ビタミンA β-カロテン当量1300μg
- ビタミンB1 0.08mg
- ビタミンB2 0.15mg
- ビタミンB6 0.18mg
- 葉酸 140μg
- ビタミンC 55mg
- 食物繊維総量 3.0g
緑が鮮やかな緑黄色野菜。
βカロテン、ビタミンC・E、ミネラルなどが豊富に含まれています。
そのため体内の細胞や血液を酸化させる有害物質を解毒する作用があります。
他にも抗酸化作用があるポリフェノール群が含まれていたり、意外ですがカルシウムも多く含まれています。
鍋の脇役など、あまり主役になることが少ない水菜ですが、見た目によらず栄養たっぷりの野菜です。
旬と産地
水菜のおいしい時期
11月、12月、1月、2月
産地別
東京、茨城、京都、大阪、岐阜 周年
栽培技術が進んで周年流通しています。
関東では株の小さいものが主流ですが、京都府などでは株の大きいものも出回っています。
種類
新芽・・・品種ではないが、水菜の新芽(スプラウト)も食べられている。ピリッとした辛味が特徴。
晩生種(おくて)京菜・・・晩生(おくて)とは「遅く生まれる」という意味で、その名の通り収穫まで時間をかけて大きく育てた水菜のこと。株も大きく茎も太いので、漬物に最適。
壬生菜(みぶな)・・・京都の壬生付近原産であることから名前がついた。京菜から分かれたもので、葉に切れ込みがなくへらのような形をしている。。水菜よりも味にクセがあり、ほんのりと辛味がある。
保存方法
傷みやすいので、葉先を乾燥させないように新聞紙で包んで冷蔵庫の野菜室へ。
カットしたものをさっと塩もみしておくと、サラダや漬物に使いやすく、かさも減るので冷蔵庫保存も便利です。
選び方・見分け方
- 葉の緑色が鮮やかで、茎の白と葉の緑のコントラストがはっきりしているもの
- 葉が先までピンとまっすぐなもの
- 水耕栽培のものは株が小さく、味も淡白。露地栽培のものは茎がしっかりしていて株が大きく、味も良い。
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