オクラの栄養・カロリー・旬・産地・歴史・由来・種類・保存方法と選び方

ネバネバとした食感がたまらないオクラ。

種のプチプチ感も良いですよね。

わが家はさっとゆでたものをめんつゆにつけておく常備菜が人気です。

あとは梅おかか和えや天ぷらでしょうか。

ネバネバ食材はとにかく栄養満点です。

今回はそんなオクラの栄養・カロリー・旬・産地・歴史・由来・種類・保存方法と選び方をご紹介します。

由来と歴史

英名:okra

仏名:gombo

学名:Abelmoschus esculentus

分類:アオイ科

原産地:アフリカ北東部(エチオピアが有力)

原産地はアフリカで、エジプトでは2000年以上前から栽培されており、紀元前から食されていたのではと言われています。

日本へは、幕末から明治初期にアメリカからやってきました。

一般的に食べられるようになったのは昭和30年代からです。

はじめは「ネリ」や「アメリカネリ」「トロロアオイ」と呼ばれていました。

オクラは日本語と思われがちですが、実は英語名の「okra」からの借用語となります。

その語源はアフリカガーナ地域の言葉「nkrama」に由来しています。

栄養とカロリー

<可食部100gあたり>

  • エネルギー 30kcal
  • 水分 90.2g
  • たんぱく質
  • 炭水化物 6.6g

無機質

  • ナトリウム 4mg
  • カリウム 260mg
  • カルシウム 92mg
  • マグネシウム 51mg
  • リン 58mg
  • 鉄 0.5mg
  • 亜鉛 0.6mg
  • マンガン 0.48mg
  • ビタミンA β-カロテン当量 670μg
  • ビタミンK 71μg
  • ビタミンB1  0.09mg
  • ビタミンB2 0.09mg
  • 葉酸 110μg
  • ビタミンC 11mg
  • 食物繊維総量 5.0g

オクラのネバネバは水溶性食物繊維のペクチンと糖たんぱく質のムチンという成分です。

ペクチンには血糖値の上昇を抑えたり、腸内の善玉菌を増やし整腸効果や便通を促す作用があります。

効果を活用したい場合は、水溶性なので水に長くつけたり、ゆですぎないように注意しましょう。

ムチンは体内で気管や消化器の粘膜を覆って保護したり、たんぱく質の消化・吸収を助ける働きがあります。

肉や魚と一緒に食べると、胃の負担が軽くなるとも言われています。

このほかにも夏バテ予防に嬉しいビタミンB群・C、β-カロテン、カルシウムも豊富に含まれています。

旬と産地

オクラのおいしい時期

7月、8月、9月

産地別

高知 3月〜10月

鹿児島 4月〜11月

沖縄県 4月〜12月

冬から春はタイなどの輸入物が出回ります。

旬は夏の盛り。出始めは太く大きくてもやわらかいですが、秋になると固くて筋張ってくるので注意しましょう。

種類

オクラ五角種・・・一般的に流通している品種。断面がきれいな星形になるのが特徴。開花後5日目ぐらいの長さが5〜6cmの若さやが最もおいしいと言われる。

赤オクラ・・・味が濃いめで比較的やわらかい。生食できるのでサラダなどに向いている。加熱すると緑色に変化する。

島オクラ・・・沖縄で多く栽培されている在来種。一般的なオクラと異なって、大きく育ってもやわらかく食べやすいのが特徴。

丸オクラ・・・大型でさやが丸い品種。五角のものに比べて果肉がやわらかい。

八丈オクラ・・・八丈島伝来の品種。丸さやで大型、果肉はやわらかい。

ミニオクラ・・・若採りしたものでやわらかい。生食に向いている。

保存方法

鮮度が落ちると固くなり風味も落ちてしまうので、できれば買ったその日に使い切るのが良い。

常温・・・低温を嫌うので、真夏以外は日の当たらない場所で常温保存も可能。

冷蔵・・・市販のネットの袋のままポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室へ。

さっとゆでて麺つゆでひたしておくと、3〜4日冷蔵庫で保存可能ですよ。(濃縮タイプのめんつゆは薄めて使ってくださいね)

冷凍・・・硬めに塩ゆでしてからラップに包んで、保存袋に入れて冷凍庫へ

選び方・見分け方

  • 表面のうぶ毛が均一におおっているもの
  • 濃い緑色で鮮やかなもの
  • 切り口がみずみずしいもの
  • がくがついているもの
  • ヘタやがくの周りに黒い斑点などが出ているものは鮮度が落ちている
  • 大きすぎるものは熟しすぎて固くなっている場合がある(果肉・種ともに固く味が落ちる)
  • 角がはっきりと筋張っているものも、成熟して種が大きくなっているので固いため避ける

 

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