シャキシャキとした食感がおいしいレタスはサラダに欠かせない野菜ですね。
結球している丸いレタスは、しゃぶしゃぶやチャーハンなど様々な料理に使うことができます。
ちなみに丸いレタスは淡色野菜ですが、サニーレタスやサラダ菜などの濃い色のレタスは、カロテンの量が多いので緑黄色野菜になります。
種類も多いので、いろいろなレタスを楽しみたいですね。
今回はそんなレタスの栄養・カロリー・旬・産地・歴史・由来・種類・保存方法と選び方をご紹介します。
由来と歴史
英名:lettuce
仏名:laitue
学名:Lactuca sativa
分類:キク科アキノノゲシ属
原産地:西アジア、地中海沿岸
古代ローマ時代から栽培されていた記録が残っており、その後ヨーロッパ各地で品種改良が重ねられ、多様なレタスが栽培されるようになりました。
日本には中国を経て平安時代に渡来したと言われています。
当時は「ちしゃ」と呼ばれ栽培され、煮て食べられていたそうです。
現在のように生で食べる丸いレタスが日本に来たのは明治時代になってから。
戦後食生活が洋風化してから、消費が一気に高まりました。
ちなみにレタスの語源はラテン語の「lactuca(ラクトゥカ)」で、これが英語でレタスと呼ばれるようになりました。
ではなぜラテン語で「lactuca(ラクトゥカ)」と言われるようになったかというと、新鮮なレタスを切ると白い液体が出ることから、ラテン語で牛乳を意味する「lac」がつけられたそうです。
和名である「ちしゃ」も「乳草」が語源で、茎を切った時に出る白い液体が乳に見えることからその名がついたようです。
栄養とカロリー
<可食部100gあたり>
- エネルギー 12kcal
- 水分 95.9g
- たんぱく質 0.6g
- 炭水化物 2.8g
無機質
- ナトリウム 2mg
- カリウム 200mg
- カルシウム 19mg
- マグネシウム 8mg
- リン 22mg
- 鉄 0.3mg
- 亜鉛 0.2mg
- 銅 0.04mg
- マンガン 0.13mg
- ビタミンA β-カロテン当量240μg
- ビタミンB1 0.05mg
- ビタミンB2 0.03mg
- 葉酸 73μg
- ビタミンC 5mg
- 食物繊維総量 1.1g
淡色野菜ではありますが、カロテン、ビタミン、カルシウムなどを程よく含んでいます。
加熱調理するとかさが減ることから、量を食べることができ、食物繊維の摂取量を増やすことができます。
茎を切ると出る白い液体は「サポニン様物質」と言って、肝臓・腎臓の働きを高めたり、食欲を増進させる効果があります。
またラクツコピコリンという物質も含まれており、不眠症の予防効果が期待できます。
旬と産地
レタスのおいしい時期
4月、5月 春レタス
6月、7月、8月、9月 夏レタス
11月、1月、2月、3月 冬レタス
産地別
茨城、長野、香川 4月〜5月 春レタス
長野、岩手、群馬 6〜10月 夏秋レタス
香川、兵庫、茨城、静岡 11月〜3月 冬レタス
種類
玉レタス・・・一般的に流通しているレタス。水分が多く歯切れが良いのが特徴。苦味も少なく、チャーハンやしゃぶしゃぶにもこちらがおすすめ。
サニーレタス・・・結球していないリーフレタス。葉先が少し赤茶色でチリチリとしている。赤茶色の部分は少しだけ苦い。サラダに向いている。
グリーンリーフ・・・葉全体がフリルのようにちぢれているのが特徴。玉レタスよりも緑色が濃く、結球していない。サニーレタスよりも葉がしっかりとしていて少し固い。
サラダ菜・・・鮮やかな緑色で付け合わせなどに良く用いられる。玉レタスよりも小さい。風味は濃いけれど葉がとても柔らかいので、加熱には向かない。
ロメインレタス(コスレタス)・・・立ちレタスの一種。結球しておらず、葉が平らで大きく厚みがあるので固い。少し苦味があるのが特徴。シーザーサラダに良く使われるレタス。
フリルレタス・・・その名の通り、葉先がフリルのような形状をしている。葉は厚く、食感が良い。
ブーケレタス・・・花嫁の持つブーケに似ていることからその名がつけられました。水耕栽培で作られたので、葉はやわらかいです。
茎レタス・・・別名セルタス、ステムレタス。結球した上の葉の部分と、下の太い茎を食べます。茎は生でも加熱しても食べることができ、実はこの茎を細く切って乾燥させたのが山くらげ。コリコリとした食感がたまらないおいしさです。
モコヴェール・・・モコモコとした葉が特徴的なレタス。葉がやわらかくて甘みもあるので食べやすい。
ハンサムグリーン・・・結球していないリーフレタス。葉は厚めでフリルが強め。シャキシャキとした食感が特徴的。
サンチュ・・・別名「かきちしゃ」、「包菜」とも呼ばれる。焼肉でお馴染みのレタス。
保存方法
丸ごとなら、濡れた新聞紙に包んでその上からポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ。
使いかけは手でちぎって水でさっと洗ってから、ペーパータオルを敷いた保存容器に入れて冷蔵庫へ。
3〜4日はパリッとした状態で保存することができます。
ちぎってあるので、サラダも気軽に食べることができますね。
選び方・見分け方
- 玉レタスは葉が淡い緑でつやのあるもの
- 巻きがふんわりとしていて、軽いもの
- 逆に固くしまって重みがあると、苦味が出ていたり、葉が固いことがある
- 芯が大きすぎると風味が落ちるので、避けると良い
- 結球していないタイプは、葉がピンとはっているものを選ぶこと
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