独特の苦味が特徴のゴーヤは好き嫌いが分かれる野菜ですね。
わが家もみんな苦手なのですが、私は大大大好きです(笑)
豚肉と卵と炒めて食べるのが、夏の楽しみになっています。
実は捨ててしまいがちなワタと種も、おいしく食べられるんですよ。
ワタは食べてもほぼ存在を感じません(笑)
種は少し硬めのナッツという感じです。よかったら食べてみてください。
今回はそんなゴーヤの栄養・カロリー・旬・産地・歴史・由来・種類・保存方法と選び方についてご紹介します。
由来と歴史
英名:bitter gourd
仏名:Gourde amère
学名:Momordica charantial
分類:ウリ科ツルレイシ属
原産地:熱帯アジア
別名:ツルレイシ、にがうり、など。
和名のツルレイシは、いぼいぼの形状がレイシ(ライチ)に似ていることから由来しているそうです。
(植物学上は全く別のものです)
原産地はインドやボルネオの熱帯アジアで、日本へは16世紀頃(江戸時代)に中国を経て渡来したとされています。
当初は沖縄や九州南部でのみ食べられていましたが、1993年に沖縄の野菜が県外へも出荷されるようになり、全国へ広がったようです。
緑の状態は未成熟で、完熟すると黄色く変化して中の種は赤くなり、苦味は薄れて甘みが増しますが、食感がやわらかくなってしまうのも特徴です。
野生のものは完熟すると実が裂けて、花が咲いたように開きます。
鳥が種を食べてくれれば、糞と共に種を地面に撒くことができると言うわけです。
良く出来た仕組みですね。
栄養とカロリー
<可食部100gあたり>
- エネルギー 17kcal
- 水分 94.4g
- たんぱく質 1.0g
- 炭水化物 3.9g
無機質
- ナトリウム 1mg
- カリウム 260mg
- カルシウム 14mg
- マグネシウム 14mg
- リン 31mg
- 鉄 0.4mg
- 亜鉛 0.2mg
- マンガン 0.10mg
- ビタミンB1 0.05mg
- ビタミンB2 0.07mg
- 葉酸 72μg
- ビタミンC 76mg
- 食物繊維総量 2.6g
強い苦味はモモルデシンという成分で、胃液の分泌を促して食欲を増進させる効果や、肝機能を高め、血糖値を下げる効果も期待できます。
たくさん食べ過ぎてしまうと、逆に下痢や腹痛が起きてしまうこともあるので注意しましょう。
加熱してもビタミンCが壊れにくく、他の栄養価も損なわれないので、肉や豆腐などと一緒に食べて夏バテ予防したいですね。
ビタミンCはイチゴやキウイよりも豊富に含まれています。
またたんぱく質の一種であるモモジンという成分には、血圧を下げる効果や、免疫力を強める効果もあります。
旬と産地
ゴーヤのおいしい時期
6月、7月、8月、9月
産地別
生産量ランキング
1位沖縄、2位宮崎、3位鹿児島
沖縄 4月〜9月
宮崎 5月〜7月
種類
白ゴーヤ・・・長さ15cmほどで緑のゴーヤよりもイボが丸く大きい。苦味も少なく食べやすいのでサラダにもおすすめ。別名:サラダゴーヤ。
なめらか・・・長さ25cmほどで、イボはないが縦につながる溝があるのが特徴。別名イボなしゴーヤとも呼ばれる。普通のゴーヤより緑色も薄く、苦味も少なくあっさりとした味わい。
ミニ・・・長さ10cm程度で、品種によっては5cm程度の超ミニサイズのゴーヤもある。味は苦味が少ないのが特徴だが、すずめゴーヤのように苦味が強いミニ品種もあるので注意。
保存方法
鮮度が落ちるのが早いため、買ってきたらすぐに食べるのが良い。
<冷蔵>切ったゴーヤを塩もみしておくと3日程度保存可能。
<冷凍>20秒ほど塩ゆでした物(またはさっと炒めたもの)をジップ付きの袋に入れて保存。ゆでてから冷凍すると苦味が少なくなります。苦味を活かしたい場合は、切ってから生のまま冷凍でOK。
どちらも2週間程度冷凍保存可能。
選び方・見分け方
- イボが密でつやがあるもの
- イボが固いもの
- 緑の色が濃いもの
- 白くなっていたり、形がいびつなものは避ける
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