春の七草の一つでもあるせり。
シャキシャキとした食感と独特の香りがクセになるおいしさです。
わが家では七草粥やきりたんぽ鍋などにして食べています。
今回はそんなせりの栄養・カロリー・旬・産地・歴史・由来・種類・保存方法と選び方をご紹介します。
由来と歴史
英名:Japanese parsley
仏名:Persil japonais
学名:Oenanthe javanica
セリ科セリ属
原産地:アジア、熱帯アフリカ
別名シロネグサ、カワナ、カワナグサ、ネジログサとも呼ばれています。
春の七草として親しまれてきた、数少ない日本原産の緑黄色野菜です。
世界でも広く分布しており、日本国内でも30種類ほどあるセリ科の植物の中ではセリだけが日本全土に自生しています。
万葉集にも記載があるほど、古くから親しまれている野菜です。
栄養とカロリー
<可食部100gあたり>
- エネルギー 17kcal
- 水分 93.4g
- 炭水化物 3.3g
無機質
- ナトリウム 19mg
- カリウム 410mg
- カルシウム 34mg
- マグネシウム 24mg
- リン 51mg
- 鉄 1.6mg
- 亜鉛 0.3mg
- マンガン 1.24mg
- ビタミン A β-カロテン当量 1900μg
- ビタミンK 160μg
- ビタミンB1 0.04mg
- ビタミンB2 0.13mg
- 葉酸 110μg
- ビタミンC 20mg
- 食物繊維総量 2.5g
カロテンやビタミンC、鉄分などが豊富に含まれ、風邪に対する抵抗力を養ってくれます。
また香りの成分には健胃、食欲増進、解熱、発汗などの薬効があると言われており、お正月の疲れた体を整える七草粥にはぴったりの野菜なんですね。
旬と産地
せりのおいしい時期
1月、2月、3月、4月
産地別
宮城、茨城、大分
特徴
せりの若葉が競り合うように育つことから「せり」と名付けられましたが、それが勝負事に「せり勝つ」という願いが込められた縁起物となりました。
鍋物や火を通す料理に多く使われますが、新鮮なものは生食も可能です。
種類
仙台せり・・・宮城はせりの生産一位。その全国の8割を占めているのがこの「仙台せり」です。仙台市に隣接する名取市は古くから地下水が豊富でせりの生産が盛んでした。この名取市では、根っこの部分も丸ごと食べる「せり鍋」が有名。葉、茎、根と、それぞれの食感、味わいを楽しむことができます。
三関(みつせき)せり・・・寒冷地でゆっくりと育つ三関せりは、葉茎よりも根が伸びます。この長い根が三関せりの特徴。収穫後には徹底的に洗浄し、根ごとおいしく食べられるせりとして出荷されています。
保存方法
湿らせたキッチンペーパーで根元を包み、ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ。
できれば立てて保存しておくのが良い。
葉もので傷みが早く、時間が経つとしなしなになってしまうので、できれば当日中に使い切るのが良い。
選び方・見分け方
- 香りが強く、葉の先までみずみずしい緑色の濃いものが良い
- 茎はシャンとしているものを選ぶ
- 茎が太すぎるものは硬いことがある
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