栗(くり)の栄養・カロリー・旬・産地・歴史・由来・種類・保存方法と選び方

ホクホクとした食感がおいしい栗は、旬が短い貴重な野菜です。

渋皮を剥いたりするのはとても大変で手間がかかりますが、その分おいしさは格別です。

加工されたものも販売されているので、ぜひ楽しんでみてくださいね。

日本の栗の品種は100種類以上あると言われているので、色々と食べてみるのも楽しそうです。

今回はそんな栗(くり)の栄養・カロリー・旬・産地・歴史・由来・種類・保存方法と選び方をご紹介します。

由来と歴史

英名:chestnut

仏名:châtaigne

学名:Castanea crenata

分類:ブナ科クリ属

原産地:朝鮮半島南部など

木の実の代表格として、古くから日本をはじめとして世界各国で栽培されてきました。

日本では青森の三内丸山遺跡から見つかっており、5,000年以上昔の縄文時代から栽培されていたと考えられています。

見つかった栗は野生種よりも大きく、肥料などを用いた栽培技術がすでに行われていたことを表しています。

名前の由来は、落ちた実が石のようであることから、小石の古語「クリ」から名付けられました。

栄養とカロリー

<可食部100gあたり>

  • エネルギー 147kcal
  • 水分 58.8g
  • たんぱく質 2.8g
  • 炭水化物 33.2g

無機質

  • ナトリウム 1mg
  • カリウム 420mg
  • カルシウム 23mg
  • マグネシウム 40mg
  • リン 70mg
  • 鉄 0.8mg
  • 亜鉛 0.5mg
  • マンガン 3.27mg
  • ビタミンB1  0.21mg
  • ビタミンB2 0.07mg
  • 葉酸 74μg
  • ビタミンC 33mg
  • 食物繊維総量 4.2g

主成分は炭水化物で、でんぷんを多く含んでいます。

たんぱく質や脂質も多く、ビタミンB1、B6、C、カリウムも豊富。

栗のビタミンCはでんぷん質に守られているので、加熱しても損失しにくいという特徴があります。

渋皮には強い抗酸化作用のあるポリフェノールのタンニンが含まれているので、がん予防、動脈硬化予防、肌の老化を防ぐ働きもあります。

渋皮には食物繊維も多いので、渋皮をつけたままのメニューを楽しむのも健康に良いでしょう。

おすすめは栗の渋皮煮。

えぐみも渋みもなく、甘くておいしいですよ。

旬と産地

栗のおいしい時期

9月〜10月

産地別

茨城、熊本、愛媛

種類

日本国内の和栗の品種は多く、100種類以上あるとされています。

中でも丹波で取れる丹波栗(京都府丹波地方で採れる和栗品種の総称)は有名です。

ただ、気候や環境によって同じ品種であっても栗の味は大きく異なるので注意が必要です。

利平・・・大粒で甘みが強い品種

銀寄(ぎんよせ)・・・大粒でやや扁平な形。風味豊か。丹波栗の多くはこの品種。

中山栗・・・日本一甘く、大玉が多い愛媛県伊予市の品種。江戸時代参勤交代の折に、徳川家光に献上して賞賛されたと言われています。

和栗と洋栗の違いとは

和栗と洋栗で大きな違いとして挙げられるのは、皮の剥きやすさ、大きさ、味です。

実の大きな和栗は渋皮を剥くのに苦労しますが、小ぶりな洋栗の渋皮は剥きやすいと言う特徴があります。

味に関しては、和栗は粉質でホクホクとした食感ですが、洋栗は密度が高くギュッと詰まったような食感です。

マロングラッセなど食べたことがある人はわかるかも知れません。

フランスやイタリアなど、ヨーロッパでは皮ごと焼いた焼き栗を街で売っていたりします。

日本での焼き芋販売より、おしゃれなイメージがしますね。

保存方法

低温下であれば長期間品質が変わらないので、できればおがくずと一緒にポリ袋に入れて、冷蔵庫で保存。

塩水に皮ごと浸してしばらくおき、冷蔵庫で保存する方法もある。

鬼皮のむき方
沸騰したお湯に栗を入れて3分ほどゆでる。
冷めると皮がむきにくくなるので、栗はお湯に入れたまま、一つずつ取り出してむいていく。
底の丸い部分に切れ目を入れて鬼皮をはがしていく。

選び方・見分け方

皮につやとハリがあるもの

形がしっかりときれいなもの

古くなると凹みや光沢がなくなり、シワが現れてくるので注意すること

 

 

 

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