しゃきしゃきとした食感がくせになるれんこん。
煮物や揚げ物、炒め物など、様々な料理で美味しく食べることができますね。
わが家はひき肉を使って挟み焼きにしたり、スライスしたれんこんとチーズでカリカリ焼きにするのが好きです。
お味噌汁にすると食べ応えも出ますね。
今回はそんなれんこんの栄養・カロリー・旬・産地・歴史・由来・種類・保存方法と選び方をご紹介します。
由来と歴史
英名:lotus root
仏名:racine de lotus
学名:Nelumbo nucifera
分類:スイレン科ハス属
原産地:中国説、インド説
中国、インド、エジプト、東南アジアなど、原産地には諸説あり。
アメリカ、ヨーロッパ、日本の福井でもれんこんの化石が見つかっています。
日本では弥生時代、飛鳥時代にはすでに存在していたと言われており、奈良時代頃の「古事記」や「万葉集」には記載があるほど昔から食べられています。
漢字では「蓮根」と書くため、ハスの根と思われがちですが、食べているのは根ではなく地下茎です。
空気の通る穴があいていることから「見通しが良い」とされ、縁起の良い野菜としておせち料理などに使われます。
栄養とカロリー
<可食部100gあたり>
・エネルギー 66kcal
・水分 81.5g
・たんぱく質 1.9g
・炭水化物 15.5g
・無機質
ナトリウム 24mg
カリウム 440mg
カルシウム 20mg
マグネシウム 16mg
リン 74mg
鉄 0.5mg
亜鉛 0.3mg
マンガン 0.78mg
・ビタミンB1 0.10mg
・ビタミンB2 0.09mg
・葉酸 14μg
・ビタミンC 48mg
・食物繊維総量 2.0g
白い見た目からあまり栄養がないのでは、と思われがちですが、実は栄養の宝庫。
れんこん100gで実はレモン100gとほぼ同量のビタミンCを摂ることができます。
ややカロリーは高めですが、たんぱく質や脂肪の消化に役立つ粘り成分のムチンや、食物繊維、カリウムや鉄などのミネラル、ビタミンもバランスよく含まれています。
ビタミンB1やB2は疲労回復や口内炎、目の充血、肌荒れを防ぐ効果も期待できますよ。
旬と産地
れんこんのおいしい時期
11月、12月、1月、2月、3月
(新れんこん 6月、7月、8月、9月)
産地別
茨城 周年
徳島 周年
佐賀県 8月
愛知
6月から9月に出回る「新れんこん」は白っぽくて柔らかく、味はあっさりとしています。
水分が多いので日持ちしないのも特徴。
サクサクした食感なので、サラダや和え物がおすすめ。
冬になると、粘りが強くなって甘みも増します。
風味も濃厚になり、煮込みにぴったりのホクホク食感へと変化します。
特徴
れんこんは水生植物の「はす」が肥大した地下茎で、内部に空洞がありいくつかの節に分かれています。
大きな穴は空気の通り道。
通常は真ん中に1個、周りに9個、合計10個の穴が空いています。
沼地で育つれんこんは、この穴を通じて根に空気を送り、空気を蓄えて冬を越します。
加熱法や切り方で食感が変わるため、様々な料理で活用することができます。
輪切りのスライスから、繊維に沿って縦に切ってみたり、みじん切り、すりおろしなど、ぜひれんこん料理を楽しんでみてください。
種類
加賀れんこん・・・肉質はきめ細かく、でんぷん質が多いのでもちもちとした食感。
岩国れんこん・・・山口県岩国市で生産。太くて大型、粘りが強い。穴が通常より一つ多く、9つあるのが特徴。
保存方法
空気に触れないように、ラップで包んで冷蔵庫保存がおすすめ。
冷蔵庫によりますが、2〜3日保存可能。
ただし、変色してきたら早めに食べること。
スライスしたものを固ゆでして冷凍保存すると便利。
生でも冷凍することができます。
選び方・見分け方
カットされたものは断面が茶色く変色していないもの。
穴が黒くなっているのは鮮度が落ちていたり、泥が入り込んでいたりするので避ける。
全体的にふっくらとして、白くみずみずしいと良い。
つやがあり、皮に傷やへこみ、しわが出ていないものを選ぶ。
泥の鉄分がついて、皮が赤茶色になることがありますが、味に影響はありません。
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