いんげんと同様に色鮮やかなことから、煮物などの彩りにも良く使われるさやいんげん。
わが家はお味噌汁にして良く食べていますよ。
子供たちは甘みのあるスナップエンドウを、マヨネーズにつけて食べるのが好きです。
今回はそんなさやえんどうの栄養・カロリー・旬・産地・歴史・由来・種類・保存方法と選び方についてご紹介します。
由来と歴史
英名:snow peas
仏名:Boule de neige
学名:Pisum sativum var. saccharatum
マメ科エンドウ属
原産地:中央アジアから中近東地域
古代エジプトのツタンカーメン王の墓の中から発見されたと言われています。
ギリシャ時代にはすでに栽培されていたようで、日本で栽培が始まったのは江戸時代です。
「さやえんどう」と「実えんどう」があり、実えんどうのうち濃い色で未成熟の実をグリンピースと呼んでいます。
栄養とカロリー
<可食部100gあたり>
- エネルギー 36kcal
- 水分 88.6g
- たんぱく質 3.1g
- 炭水化物 7.5g
無機質
- ナトリウム 1mg
- カリウム 200mg
- カルシウム 35mg
- マグネシウム 24mg
- リン 63mg
- 鉄 0.9mg
- 亜鉛 0.6mg
- マンガン 0.40mg
- ビタミンA β-カロテン当量560μg
- ビタミンB1 0.15mg
- ビタミンB2 0.11mg
- ナイアシン 0.8mg
- 葉酸 73μg
- ビタミンC 60mg
- 食物繊維総量 3.0g
β-カロテンやビタミンCの含有量が多い緑黄色野菜です。
豆にはビタミンB群、たんぱく質、必須アミノ酸のリジンなどが含まれています。
リジンは体の成長や修復に関わる成分で集中力を高めたり、カルシウムの吸収を促進したり、脂肪の燃焼を助けるとも言われています。
調理の時は熱に弱いビタミンCの損失をできるだけ防ぎ、手早く調理するのがポイントです。
旬と産地
さやえんどうのおいしい時期
4月、5月、6月
産地別
鹿児島 12月〜4月
和歌山 12月〜1月
福島 5月〜7月
種類
絹さや・・・ほとんど実が成長していない薄い状態のもの。実がほとんど見えないくらいの平らなものを選ぶと良い。さやの風味を味わう。
スナップさやえんどう・・・肉厚のふっくらとしたさやで、成長した実も味わえる。甘みがあって食べやすい。
さとうざや・・・実が成長してから食べるように、絹さやを品種改良したもので、糖度が高いことから名付けられた。さやは厚めで見た目はゴツゴツとしている。
保存方法
乾燥が大敵なので、湿らせたペーパーで包んでからポリ袋や容器に入れて冷蔵庫で保存するのがベスト。
日にちが経つと固く筋っぽくなるので、早めに食べること。
難しい場合は、硬めにゆでてから冷蔵庫で保存すること。
選び方・見分け方
- ガクがあってピンとしているもの
- さやにハリがあって緑が鮮やかなもの
- さやが平らでゴツゴツしていないもの(豆が大きいものは育ちすぎて硬い)
- 先端のヒゲが白くピンとしているもの
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